新型コロナ!インフルエンザ! これまでの情報から見る傾向と対策+α
【2月の休診日】
2(日),5(水),9(日),11(火:建国記念の日),16(日),19(水),23(日:天皇誕生日),24(月:振替休日),26(水)
こんにちは!院長の平野です。
新型コロナウィルスのニュースが連日続いてますね。
【新型肺炎 中国の死者400人超】https://t.co/bQZu9bdTu2
新型コロナウイルスによる肺炎患者が集中する中国湖北省政府は、3日に64人の死亡を発表した。中国本土の合計死者数は400人を超えた。2003年のSARS流行時の中国の死者数を上回っている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 3, 2020
感染者、死亡者の増加に伴い、恐怖をあおるデマ等もかなり飛び交っており不安を募らせているみなさんも多いのではないでしょうか?
先日私もMr.マックスに行ったらマスクは売り切れて入荷予定未定の貼り紙がされており、それでも店員に言い寄っているいる方々がいました。
今回は新型コロナウィルスやインフルエンザ等風邪の傾向と対策+α(院長の予防法)について書きたいと思います。
まず結論から言ってしまうと、
☑新型コロナもインフルエンザも普通の風邪と予防法は一緒
☑治療法は自然治癒力(症状の軽減として対症療法)
(インフルエンザは特効薬がある)
もちろん私は医師でも専門家でもありませんので公言できるものではありませんが、厚生労働省、世界保健機構(WHO)、感染症の専門医の記事を私なりにまとめ、
その上で私自身はどのような対策をしているかを書きました。
また当院の患者さんとの会話の中で、きっとみなさんも考えているであろう疑問点や不安についても解説してみました。
基礎医学を学んだ医療従事者のコメントとして一つの参考にして頂ければと思います。
新型コロナウィルスはどんな病気か
1.コロナウィルスの概要
発熱や上気道症状(鼻、のどの炎症等)が主な症状で多くの種類があるが、人に感染する種類は6種類。
そのうち2種類は2002年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)等の危険なものですが、それ以外の4種類は一般的な風邪の1~3割程度を占めているごくありふれたウィルスです。
2.新型コロナウィルスの現状(2/4時点、政府公式発表に基づく)
中国:感染者20,438名 死亡者425名
日本:感染者20名 死亡者0名
またWHOより「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に該当する」と発表されました。
3.今まで感染した患者の傾向
(男女比)あまり男女差は無いが男性の方が重症化しやすい傾向にあります。
(年齢層)広範囲に及ぶが、特に65歳以上が8割に上るというデータもありました。
(既往歴)糖尿病、心血管疾患等の基礎疾患がある方が3~5割に上り、元々免疫力が低下していたからだと思われます。
また最初に死亡した二人は長年の喫煙歴があったとの事です。
4.おもな症状
発熱、咳、息切れなど
5.感染経路
飛沫感染(くしゃみやせきで唾がまき散らされる→他の人の口、鼻、目等の粘膜に接触→感染)
接触感染(例:感染者が体液が付いた手でドアノブ等に触れる→他の人がそのドアに手で触れる→その手が自分の口や鼻に触れる→感染)
6.治療法
現在の所特効薬は無く対症療法のみ(厚生労働省より)
要は治癒させるのは自然治癒力という事です。
7.予防
飛沫感染対策、接触感染対策
※通常の風邪やインフルエンザと予防法は一緒です。
【インフルエンザは要警戒】
新型コロナウィルスよりも強い感染力を持った病気が有ります。
皆さんよくご存じのインフルエンザです。
新型コロナは一人の感染者から1.4~2.5人に感染すると言いましたが、インフルンザは2~3人が感染します。
現在アメリカではインフルエンザが大流行しているとの事です。
CDC(アメリカ疾病管理予防センター)は、1/25時点でインフルエンザで今シーズンまでに少なくとも1900万人の感染、18万人の入院、1万人の死亡があったと推定しています。
世界的に考えるとインフルエンザの方が大流行しているらしいですね。
また中国で過去に猛威を振るった鳥インフルエンザウィルスの感染のニュースも入ってきました。
僕はこちらの方が要警戒だと思っています。
予防と感染後の対応
予防
1.流行前のワクチン予防接種(インフルエンザ)
ウイルスは毎年形を変えているため予測によりワクチンが作られますが的中率はおおよそ3~6割との事なので、
「予防接種したのにインフルエンザかかったー(;´Д`))!」という方も周りで多いのではないでしょうか?
ただ、個人レベルで考えると「意味ないじゃん!(# ゚Д゚)」となりがちですが、国レベルで考えると感染経路の3~6割を断てるという事は大きな意味を持つことになります。
流行を減らすためにも予防接種は受けましょう!
2.咳エチケット
これです↓
(厚生労働省 啓発ポスター)
3.外出後の手洗い
流水・石鹸による手洗いはウイルス除去に有効/アルコール製剤による手指衛生も効果的
4.適度な湿度の維持
乾燥しやすい室内では加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保ちましょう。
当院では下記製品の旧モデルを使っています。
「象印」ということで見るからにポットというデザイン性ですが、
スチーム式なので雑菌の繁殖は無し。そして「頑丈」「手入れが簡単」。
値段はちょっと高いですが2012年から8年近く使用した現在でもバリバリ活躍中です。
コスパは素晴らしいと思うのでおススメですよ!
5.十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
Twitterより↓
感染者隔離や咳エチケットも大切ですが完全に防ぐのは不可能。
免疫力UPは予防だけでなく、重症化防止、早期治癒が出来る矛と盾です。
✅ 高めの体温(筋トレ、入浴)
✅ 少し息が上がる程の運動(ウォーキング)
✅ 栄養(発酵食品、その他バランス良く)
✅ 良質で十分な睡眠(7時間位)— 平野勝彦@治療家&健康の求道者😉 (@hamano_bso) February 1, 2020
6.人混みや繁華街への外出を控える
特に高齢者・基礎疾患のある人・妊婦・体調の悪い人・睡眠不足の人は人混みや繁華街への外出を控え、やむを得ない場合はマスクをしましょう。
7.マスク
至近距離からの飛沫(話している時につばが飛ぶ。咳をされるなど)は防げますが、自分が感染しない為の予防としての意味は小さいといわれています。
上記の意味でのマスク着用は東アジア独特の習慣で、欧米では予防のマスク着用は誰1人としていないとの事です。
ただし、感染者自身がマスクする事は重要です。マスクをすることにより飛沫が飛び散る確率を下げます。拡散を防ぐためにも大きな意味があるといえます。
8.うがい
インフルエンザにうがいは効果無し!?
「うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
(首相官邸ホームページ (季節性)インフルエンザ対策より抜粋)」
インフルエンザウイルスがのどや気管の粘膜につくと早ければ数分程度で粘膜の中に侵入してしまい、それを食い止めるためには数分おきにうがいをしなければならない為現実的でないと言うことなのでしょう。ただ、それ以外の感染症には効果が有るとの事です。
風邪をひいてしまった時の対処法
1.休息(寝る)
余計なエネルギーの消耗を抑え自然治癒のためのエネルギーに集中出来ます。
2.体を温める
体温が1℃上昇すると免疫力が30%上昇するというデータが有ります。
ヒトが生来持っている免疫システムを強化する為に体を温めましょう。
また免疫がウィルスをやっつけるだけでなく、ウィルス自体も熱に弱いです。
※汗をぐっしょりかくとその汗が乾く際に熱が奪われ逆に体温低下してしまうので小まめに着替えましょう。
※ただし39℃以上の発熱があった際は危険ですのでためらわずに医師の診察を受けましょう。
3.運動は厳禁
自然治癒のためのエネルギーが運動に取られてしまのでやめましょう。
4.水分補給
汗をかいたときや脱水症状の予防のためにもこまめに水分を補給しましょう。
5.食事は消化に良い物から少しずつ
症状が重く食欲がないうちは無理して食べなくて良いです。
胃腸で食物を消化する際にもエネルギーが必要なので、無理して食べると胃腸に負担がかかり免疫力が下がります。(胃腸は免疫の中枢です。)
回復し食欲が出たら徐々に食べていきましょう。(ただし肉や脂っこい物はダメ。)
(病み上がりのおススメ食材)
ヨーグルト、おかゆ、豆腐、プロテイン
7.インフルエンザの特効薬
皆様ご存じの通りタミフル等の特効薬があります。
また治療だけでなく予防的に使われる場合もあります。
院長が患者さんからうけたQ&A
Q.市販のかぜ薬はやっぱり飲んだ方がいいですか?
A.私は飲みません。
みんな知ってる「効いたよね、早めのパ○○ン♪」の通り一時的に症状は軽減します。
でも総合感冒薬の解熱成分により免疫力は低下し治りが遅れる可能性があります。
また、症状が軽減したため動けるようになり無駄なエネルギーを消費し悪化してしまう可能性もあります。
「つらくて動けない~ (>_<)」ではなく、
体側が「つらい~、だるい~」と感じさせる→動きたくなくなる→安静にする→免疫力UP→自然治癒
と考えましょう(^^)/
「風邪は引きはじめが肝心!」は正解ですが、ひき始めに肝心なのはその薬ではなく保温と休息です。
ただし症状が強い時は体力低下やストレスで悪化する事もあるので対症療法として有効な場合もあります。
ですがそこまでの症状であれば早急に医師の診察を受けましょう!
Q.お風呂は入ってもいいですか?
A.基本的には良いです。〇
入浴により「体温が上がる」「のどや鼻の加湿」等のメリットが有ります。
但し度が過ぎると体力を消耗するので10分程度の入浴で、
出た後は体をすぐに拭いて布団にくるまってすぐ寝るようにしましょう。
Q.体の節々が痛いので施術してもらえませんか?
A.発熱中の施術はやめた方が良いです。
身体の節々が痛くなる関節痛は発熱中に発生します。
これに対して施術をしても効果は無く、逆に悪化しかねません。
また、院内の2次感染を予防するためにも自宅で温かくして寝るのが良いです。
※関節痛はインフルエンザの特徴でもあるので医師の診察を受けましょう。
Q.風邪に対して先生はどんな予防してますか?
A.上記の予防はきちんと行った上で、それに加えて次の事をしてます。
・マスクをして寝る
僕は就寝中は口を開けて寝ているらしいので(笑)、起床時にはのどがカラカラで粘膜が弱っていると思います。
ですので、マスクをする事により口にふたをした状態で寝ています。おかげで起床時も喉が潤っています。
最初は違和感がありましたが慣れました!
・亜鉛サプリの摂取
以前はビタミンCを多めにとっていましたが、予防大国の米国では風邪の予防と言えば「亜鉛」だそうですので下記を今年から飲み始めました。
亜鉛に加えて、ビタミン・ミネラル等も摂れます。
また亜鉛は吸収が良くないらしいのですが、上記はトローチなのでなめながらゆっくり吸収できるので効率が良さそうです。
ただ味の方はマズイまではいきませんが、少し渋くてすっぱい木苺のような味です。
いかがでしょう?不安は解消出来ましたでしょうか?
今後も私たちの元に不安をあおる様々なニュースが入って来ると思いますが、「恐れ過ぎず」「楽観し過ぎず」
正しく恐れてこの大変な時期を乗り切っていきましょう!