骨粗しょう症ってどんな病気なの?

こんにちは!院長の平野です。
ただいま当院にて「骨密度測定」を実施中です!

今回はそれにちなんで「骨粗しょう症とはどんな病気なのか」をお話したいと思います。
簡単に言うと、骨粗しょう症とは「骨強度が低下し骨折しやすくなる骨の病気」です。
骨粗しょう症になると、骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなってしまい、その結果ちょっとした衝撃でも骨折しやすい状態となってしまいます。
骨の強度は、「骨密度」と「骨質」が関係しています。

 

【骨密度】
身体の成長が止まると、その後の骨は変化しないものの様に思われがちです。
しかし、実は古くなり劣化した骨は、修復されて新しい骨へと生まれ変わるという新陳代謝が繰り返されているのです。
骨の新陳代謝は、 古くなった骨を溶かす「破骨細胞」と新しい骨をつくる「骨芽細胞」の働きによって営まれています。

①「破骨細胞」により古くなった骨が溶かされる。
↑              ↓
②「骨芽細胞」により溶けた部分に新しい骨が埋められる。

上記①②が繰り返される事により、骨は常に健康な状態を保っているのです。
(パワーバランス:「破骨細胞」=「骨芽細胞」)

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しかし、これが何らかの原因によりパワーバランスが崩れ
「破骨細胞」>「骨芽細胞」となると、「骨密度は低下=骨がスカスカ」の状態となってしまいます。

 

【骨質】
「骨」というとカルシウムを連想しがちですが、骨の体積の半分は、コラーゲンから成り立っています。
仮に「骨」を鉄筋コンクリートの建物に例えると、「カルシウム」=コンクリート、「コラーゲン」=鉄筋の役割を担っています。
そして鉄筋(コラーゲン)の強さを左右するのは、鉄筋(コラーゲン)同士をつなぎとめる「コラーゲン架橋」(=梁の役目)として、建物全体の強さにまで影響を及ぼしています。

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「骨強度」には骨密度が70%、「骨質」が30%関係していると言われています。つまり骨粗しょう症は、「骨密度の低下」と「骨質の劣化」、その両方が影響しあって骨折リスクが高まる病気とも言えるでしょう。

次回は、「骨粗しょう症の原因」についてお話しする予定です。

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