そのまま貼るのはもったいない!最高に温まるカイロの貼り方
- 2024年12月24日
- カテゴリー:健康コラム
こんにちは!院長の平野です。
寒さも厳しくなってきて、カイロが手放せない季節。
でも、、、
ただ貼るだけじゃもったいない!
効果を最大限に引き出す貼り方や意外と知られていない裏技まで詳しくお伝えしていきます。
【目 次】
1. カイロが効く仕組みと血流
2. 効果的な貼付位置
①首の後ろ
②仙骨
③おなか
④足首
3. 服を活用した裏技
4. 注意点とリスク
5. まとめ
1. カイロが効く仕組みと血流
肩こりや腰痛の大きな原因って、実は血流障害なんです。
これどういうことかというと、患部に栄養が行き届かなくて、老廃物も溜まっちゃう状態なんですよ。
例えると、大災害が起きた時に道路が渋滞して救援物資が入ってこず、がれきは運び出すことができない状態みたいなものです。
カイロの温めによって血行が促進されると、新鮮な栄養が患部に届き、溜まった老廃物も排出されやすくなります。
特に、デスクワークが多い方は血行が滞りやすいので、意識的に温めることが大切です。
2. 効果的な貼付位置とその理由
①首の後ろ
(自律神経に効果的)
下を向いた時に飛び出る骨(第7頸椎)のあたりに貼るのがポイント!
ここって神経がたくさん集まってる場所なんです。
スマートフォンやパソコン作業で首が凝っている方は、この位置にカイロを貼ってからゆっくりストレッチすると、より効果を感じやすいですよ。
②仙骨
(全身リラックス)
ベルトラインのちょっと下にある仙骨。ここも神経の通り道で、体の緊張をほぐすのにとても効果的!
自律神経にも作用するので、全身リラックスできる重要なポイントです。
特にデスクワークの多い方は、椅子に座る時にこの部分が冷えやすいので
カイロを貼ることで腰痛予防にも繋がります。
③お腹周り
(内臓機能改善)
1)みぞおちとおへその間
2)おへその下(丹田)
みぞおちとおへその間 そして おへその下(丹田)
この2箇所に貼ると、内臓の働きが改善され、自律神経のバランスも整います。
特にお腹が冷えやすい方におすすめです。
冷え性の方は、ここに貼ると胃腸の動きも活発になり体が内側から温まっていくのを感じられますよ!
④足首周り
(末端の温め)
【アキレス腱】
ここには足先まで届く血管が通っているので、この位置を温めることで、足先まで効率よく温まりやすくなります。
【捻挫の古傷が痛む】
くるぶしの外側にずらして貼ります。これは、捻挫でよく痛める靭帯があるエリアです。
※急性期(捻挫してすぐ)はカイロは厳禁!アイスノン等で冷やしましょう。
【足先】
足の裏に貼りたい所ですが足裏に貼るのは避けましょう。
ここには歩行時のバランスを取るための感覚センサーがたくさんあるのでデメリットが増えます。
代わりに、靴下の上側(足の甲)に貼ることをおすすめします。
こうする事で次のリスクを防げます。
– バランス感覚を妨げない
– 歩行時の違和感を防げる
– 転倒リスクを減らせる
足首を温めることで足先まで血行が促進され、全身まで温まりやすくなります。
歩く時も足首が柔らかくなるので、疲れにくくなります。
3. 服の上手な活用法
今までの貼る場所をお話ししましたが貼りっぱなしだと熱くなり低温やけどのリスクも上がります。
そこで上着の裏側に貼る裏技をご紹介します!
①首の後ろ
上着の裏側(襟元のタグが付いている辺り)に貼ります。
②仙骨部分
上着を着た状態でちょうど仙骨の位置に貼ります。
③お腹周り
上着を着た状態でちょうどみぞおちの位置に貼ります。
4. 注意点とリスク
実際にあった低温やけどの事例
当院の患者さんで90歳を超えるおばあちゃんが、膝の痛みのためにカイロを貼ってこたつで休んでいました。
最初は「ちょっとヒリヒリするなぁ」と感じる程度でしたが、
そのうち膝が真っ赤に腫れあがり、やがて水疱まで出てきてしまいました。
その後病院で「低温やけど」と診断され、完治まで半年もかかってしまいました。
ご高齢の方は温度変化を感じにくいこともあり、気づいた時には症状が進行していたんです。
この経験から、カイロの使用には細心の注意が必要だと改めて実感しました。
【カイロの温度と危険性】
実は低温やけどは、気づいた時には重症化していることも多いんです。
特に就寝中は無意識のうちに長時間同じ位置で温められ続けてしまうため要注意です。
– 低温やけど発生温度:約45度
– カイロの最高温度:約60-70度
– こたつやホットカーペットとの併用で更に温度上昇
【安全な使用のために】
1. こたつ・ホットカーペットでの使用はやめる
– うっかり眠ってしまう可能性がある場所では使用しない
– 他の熱源と重ならないよう注意
2. 就寝時は使用しない
– どうしても必要な場合は、すぐ剥がせる状態で使用
– タイマーをセットして長時間の使用を避ける
3. 同じ場所に長時間使用しない
– 2-3時間おきに位置を変える
– 肌の状態を定期的にチェック
4. 高齢者・乳幼児は特に注意
– 温度感覚が鈍い可能性があるため頻繁に確認
– 家族や介護者がこまめにチェック
5.まとめ
カイロって奥が深いんですよ!
正しい使い方を知ることで、その効果を最大限に引き出すことができます。
でも、やけどには十分注意が必要。この記事を参考に寒い季節を快適に過ごしてくださいね。
今回のお話をYouTubeでもっと詳しくお話ししてます。
↓ぜひご覧くださいね!↓
【カイロの貼り方・貼る場所&豆知識】肩こり、腰痛、冷え性、自律神経